この道わが旅 夢幻工房入り口 -> 2次創作



「たまご」



いつものようにいつもの仲間とミルラの雫を集める旅の途中。
アルフィタリアの宿屋に泊まったときのことだった。


「わりぃ…ちょっと頼むわ…」

「はぅぅ…おねがいしますです〜…」

ベッドで弱々しく呟くのは、ダ・ロランとポリィ。
いつもは元気な二人だけど…そろって高熱を出して寝込んでしまった。

イーリアスの話だと、ちょっとタチの悪い風邪なので一度アダミッティと一緒にシェラの里に薬を買いに行ってくれるらしい。
ちょうどアダミッティのキャラバンが居てよかったと思う反面、初めてキャラバンのみんながバラバラに旅することに不安も覚える。

夜中、ごそごそと何かやってたしなぁ…二人で寝込むなんて…
そうぼんやり考えていると、アンナの声で現実に引き戻される。

「とりあえず、わたしが看病しておくし…二人は薬の材料とってくるのが適当じゃないかな?ね、アルディバラン」

仕切りたがりのアンナがテキパキと用意を整えていく。いつもさすがだなぁ…
その横では、イーリアスとチャドがシェラの里に出発する準備を整えている。

結局、アンナとアルディバランが二人を看病するためにアルフィタリアに残ることになった。
そして、ボク…と、ル・ジェが薬の材料を求めてジャック・モキートの館に行くことになった。


薬の材料であるひんやりゼリーが、ジャック・モキートの館で簡単に手に入るとガーディーから聞いたからなんだけど…本当かな…?


「こんにちわ〜…また来ました〜…」

小声で言いながら巨大な門をくぐる…いつものことながら、ここにくると、自分が小人になった錯覚を感じる。

ジャック・モキートの館。

瘴気で混沌とした世界の魔物の中で、一番僕たちに近い存在なのかも知れないギガースロードと奥さんのラミアが住む館だ。

いつもどおり勝手に鍵を開けて部屋に躍りこむ。
トンべりコックが相変わらずランチの用意をしている…こちらに気づくと、手に持った包丁で攻撃してくるのをかわして!

斬る!なぎ払う!突く!打ち上げる!駆け抜ける!撃つ!叩く!泣いて!逃げ出す!トンべりコック!

可哀想な気もするけど、こっちだってあんな包丁で刺されたらたまらない。
そうやって台所のトンべりコックを退治すると、いい匂いが漂ってくる…そっか、ランチの用意をしていたし。




「ちょっとおなかすかない?」

唐突にル・ジェが声をかけてくる。
ニコニコ笑いながら、なにかいいことを思いついたみたいにこちらを見ている。

「えっ…えーっ!だ、だ、だ、だって、ダ・ロランとポリィがアルフィタリアで待ってるのに!」

「だーいじょぶ、だーいじょぶ。アンナとアルディバランが居るし。
 ホラ、それにあの二人だって夜中あんな格好してたら風邪引くって言うの。自業自得だし。」


ル・ジェは何か知っているような、ニヤニヤした笑みを浮かべて…あんな格好…夜中…?!
いつも仲悪く見える二人なのに…も、も、も、もしかして…


「もしかして…夜中あんなことって…えーっ!あ、あ、あ、あの、あの仲悪い二人が?えぇー!信じられない…」

「そ、信じられないでしょ〜。びっくりしちゃったのよね。もっと聞きたい?」

もっと聞いてみたくて首を縦にコクコクと振る。そんな、あの二人…えー!?
「決まりっと」ニコッと笑うと、早速厨房に向かって歩くル・ジェ。

とても大きな冷蔵庫に、トンベリコック用の小窓がついている。
カチャッとあけると、新鮮な食材やお肉と…黄色い羽、それに卵がたくさん


「あら、卵もご飯もあるじゃないの。それじゃ、アレ作ろうかな?」

──トントントントン…

包丁でパセリを刻んで、炊き上がっているご飯と一緒にバターで軽く炒める。
バターのいい香りが、とてもいい感じ。

お皿に盛りながら、「まだ食べちゃダメよ」と、別のフライパンを暖める。


──カチャカチャカチャ

銀のボールにタマゴを3つ入れて、ちょっと塩をふって手際よくかき混ぜる。

きれいに磨かれた鉄のフライパンに 。
そこにバターを入れてさっき溶いた卵を流し入れ…フライパンを持った手首をトントンと軽く叩く。


「こっからよ〜、見ててね」

真剣にフライパンを見ながら声をかけるル・ジェ。
キアランも唾を飲み込んで見守る…

──えぃっ!

気合を入れて手首をはねさせると、黄色いふわふわした円錐形のオムレツが宙を舞う。
ぱすん、と音をさせてフライパンの上に着地する黄色いオムレツ。
火から下ろされて余熱を残したままのフライパンの上でほこほこと湯気を立てている。

出来上がったオムレツを、さっきからお皿の上で湯気を立てているバターライスにのせて…


「まだまだ、ここからが本当の見せ場だからね」


きれいな形のオムレツにスーッとナイフで切れ目を入れると、ゆっくりとオムレツがバターライスを包み込んで…
半熟の中身がトロトロと流れ出て、真っ白いお皿が黄色に染まる。

「うわぁ…」

「上手にできましたーっと。はい、召し上がれ」

銀のスプーンを手渡されて待ちきれないといった表情のキアラン。
その声を聞いて、無心に食べ始める。


「キアラン、ほんと…子供みたい。喜んで食べてくれると、作った人はとってもうれしいんだよ」

隣に座ってニコニコとこちらを見つめる。
と、ほっぺたについた半熟タマゴを指ですくい取って口に運ぶル・ジェ
その動作がなぜがすごくエッチで、真っ赤になってうつむきながら食べるキアラン

食べ終わったところで、コップにミルクが注がる。
コクコクと喉を鳴らして飲み干すキアラン。

「…ごちそうさまでした」

「おそまつさまでした」

二人で顔を見合わせて笑いあう。そのままル・ジェが一言「もう一度、ミルク飲んでみて」とミルクを差し出す
不思議に思いつつも口にミルクを含むキアラン。と、突然コップをひったくられキスをされる

「んっ!?んふっ…んぅ〜〜」

口内をル・ジェの舌が暴れ、キアランの舌と絡み合う…一緒にミルクも持っていかれる
たっぷり舌を絡めあってから、唇を離すル・ジェ。そのまま口移したミルクを飲み込み…

「おいし。やっぱり口移しが一番よね〜」

真っ赤になってうつむくキアラン。恋人同士といっても、やっぱり突然は恥ずかしいらしい…

「真っ赤になっちゃって…かわいい」

「も、もぅ…そんなに欲しいなら言ってくれればいいのに…は、恥ずかしいよ」

ニコニコ笑いながら、ル・ジェは首の後ろに腕を回してくる。
キアランの膝の上に乗るような格好で、「ごめんね」と一言。でも、左手が股間をさわさわと触り始めている

「あ、あの…ル、ル・ジェ?」

「そうよね〜、きちんと言わないとね。あのね、キアラン。キアランのミルク…私に…頂戴?」

耳元でそうつぶやくと、フッと息を吹きかけられる。
くすぐったくて身をよじるキアラン。だが、ル・ジェと向かい合うような格好になっていることに驚く。

そのまま両手で硬くそそり立ったモノを触られ始める
あまり大きく身をよじると、膝の上のル・ジェが落ちてしまう。でも、気持ちいいと身体を動かしてしまう
必死になって耐えるキアランと、面白そうに両手を動かすル・ジェ。

「そ、そんな…ちょっ…ね……ま、待って」

ル・ジェを止めると、深呼吸して話し始めるキアラン。

「あの…えっと…その……するの?」

真っ赤になってもじもじと問いかけるキアラン…「か、かわいい…!」思わず首の後ろに手を回して抱きしめてしまうル・ジェ
そして、またも耳元で小さくつぶやく。

「しよ…?」

と、突然足元が軽くなる。見るとキアランが抱きかかえてくれている…
──お姫様だっこ…って言うのかな?

そう思いながら、抱きかかえてベッドに導かれる。

本当にキングサイズのベッドにぽふっと下ろされて、小さな子が抱っこをせがむように両腕を差し出すル・ジェ
困ったような顔をしながら、その両腕の中に包み込まれるキアラン

相変わらずオクテだけど、リードしようとがんばるキアランが愛おしくてしょうがない。
とても嬉しそうにキスを交わすル・ジェ…

ゆっくりと二人で服を脱がせると、生まれたままの姿でもう一度抱き合う。


「さ、キアランのミルク…飲ませて?」

ゴロンと巨大なベッドを転がって、体勢を逆にする二人。
キアランが下、ル・ジェが上になると、ゆっくりと下腹部に顔を近づけるために動き始める…が、キアランが意外な一言を口にする。

「あの…ル・ジェ…いつも、その…してもらってるばっかりだし……今日は…えっと…僕も…あの、その…」

もじもじと真っ赤になってゆっくりと言葉を紡ぐ…
びっくりしながらも、積極的になってきたキアランを見ながら笑いかけるル・ジェ。

「よーし…それなら…二人で気持ちよくなろっ…よいしょ…」

両手で上体を支えていたキアランを仰向けにして、その顔の上で秘所をあらわにする…
そのままキアランの上に覆いかぶさってくるル・ジェ

シックスナインの形になると大きくなっているキアランのモノを口に含んでいく…
暖かい口内に包まれた感触を楽しみながら、自分もル・ジェの秘所に舌を伸ばす…

「ふわっ…」

指で秘所を広げて舌を入れる…
とろとろとした蜜があふれ出して、キアランの口内を濡らしていく

──くちゅ…ちゅ…ちゅく…ちゅぷ…ぴちゅ、ちゅっ…ちゅぱっ

「そこっ…もっと指でくにくにして…」

クリトリスを指ですくわれて喘ぎ声を上げながら、おろそかになっている口の動きを再開するル・ジェ
右手で根元を押さえて口内に導き入れると、舌を動かして奉仕する

──ちゅ…んぷっ……ちゅぅ、ちゅ…れろ…ぺちゅ…れぉ…ぁむっ…

「今日、ご飯作ってくれて、なんか新婚さんみたいだったね……ル・ジェ…大好きだよ…」

突然呟くキアラン…びっくりして口の動きを止めてしまうル・ジェ
しかも、今の言葉だけでイきそうなぐらい胸が熱くなってしまっている…
このままじゃ、キアランよりも先にイっちゃう…そう思ったル・ジェはゆっくりと振り向いてこう切り出した

「…あはっ…ふふっ…キアランがんばってくれて…うれしっ……ご褒美あげる、よ」

そう言って腰を浮かせるル・ジェ…ぐしょぐしょに濡れた秘所から口を離したキアランがキョトンとする
ゆっくりと上体を起こして、下腹部にしゃがみこむ…
そして、そのまま胸を寄せてキアランのモノを包み込む

谷間の間から真っ赤なヒダが見え隠れする…その柔らかい感触に刺激され声を上げるキアラン

「っ…いつもの、口の中やル・ジェの中と違う感じが…くすぐったくて…ふわぁ……」

眼を閉じて天井を仰ぐキアラン
ピクピクと動く真っ赤なモノの先から、ダラダラと白い液体が流れ出る…
その少し粘り気のある液体はル・ジェの胸をてらてらと濡らしていく

「可愛らしい声あげちゃって…柔らかいでしょ〜……さきっちょも舐めてあげるからね」

べーっと舌を伸ばして寄せた胸の谷間から生えているモノの鈴口を舐め上げるル・ジェ
舐めあげるたびにピクピクと動いて新しい液体があふれ出る…

「あぁ……ぅぅ……っ………」

声もなく、口をぱくぱくさせながら必死に耐えるキアラン
ぺろぺろと子猫がミルクを舐めるように、あふれ出る白い液体を舐める…
そして、クスクスと笑いながら見上げて語りかけるル・ジェ

「キアラン…ミルク…たっぷり飲ませてね」

そう言うと、両手で寄せた胸を上下に擦り始めるル・ジェ
ヒダが胸の谷間で擦れて刺激され、谷間から顔を出すとキスされる…
何度も繰り返される刺激にキアランの声が上ずっていく

「ぁあっ!あっ!ふわっ!んっ…くぅっ!む、胸!胸でこすっ…擦られてっ!キ、キスされてっ!も、もぅ…もうおかしく…あぁぁぁぁぁ」

口の愛撫と胸の愛撫…ずっと押さえつけられていた欲望の塊が、どんどんこみ上げて爆発寸前になる
そして何度目かの胸の谷間に埋もれた瞬間!

──ビクッ!ビクッ!ヒクッ!ッ!

胸の間で爆発するキアランのモノ
胸の谷間から白濁とした液体がじわじわとあふれ出していくのが見える…

胸を寄せたままル・ジェの動きも止まる…熱い塊が谷間を侵食するのを感じ取っているのだろうか…
眼を閉じたまま「……あったかぃ…」と呟いている


ベタベタになってしまった胸から手を離すと開放されるキアランのモノ
ル・ジェの胸の間も、キアランのモノも白濁とした粘液で光っている…

「飲ませてっていったのに…かけちゃうなんて…慌てん坊さんね…ふふっ」

そう言いながら、小さくなろうとしているキアランのモノを口に含むル・ジェ

「んっ…んふふ…いま…ピクピクってしたよ?」

唾液を絡めて白濁液を舐め取る…そのままコクコクと喉を鳴らして飲み込んでいく…

──ちゅぷ…ちゅ…んちゅ……んっ……ふっ…ちゅぴ…ちゅ……

ぺちゃぺちゃと水音をさせながら口の中で刺激を与えるル・ジェ
その刺激に一度は小さくなったキアランのモノもだんだん硬度を取り戻していく…

すっかりと熱く硬くなったソレを左手で握ったまま、キアランを見つめるル・ジェ

「今度こそ、飲ませてね…」

「う…うん…あ、あのね…ル・ジェ……きょ、今日は…ボクが、その…さっきは、その、あれ…あの…と、とにかく」

真っ赤になってモジモジとしながら何か言いたそうに…大きく息を吸い込むと意を決したのか、耳元に近寄るキアラン

「……よ、四つんばいに、なって……う、後ろからの方が…その、き、気持ちいいって本にあった…から」

言い終わって真っ赤になっているキアランに驚きを隠せないル・ジェ
──う、後ろ…そ、それってバック?え、えっと…あ、あのキアランが…う、うひゃー、ちょ、ちょっとドキドキしてきちゃった…

同じく真っ赤になって、それでものろのろと両膝をついて腰を上げるル・ジェ
ゆっくり後ろを振り返って、真っ赤な顔で「キアラン…後ろから…めちゃくちゃに…し、して…」と呟きながらうつむいてしまう

腰にキアランの両手が置かれるだけで濡れていた秘所から蜜があふれ出す
足に冷たい感触が触れて…そしてゆっくりとなにかが近づいてくる気配を感じる…

「い、いくよ?」

キアランの声が聞こえて、刹那…秘所に熱いくさびが打ち込まれるのを感じるル・ジェ

「っい!あっ!あはぁっ!」

突然の感覚と、お尻と腰の当たるパチンという音に思わず声を上げる
しっかりと両手で腰を押さえつけられて自分の秘所に熱いくさびが出たり入ったりするのを感じる

──あひっ!あふっ…ふやっ!ぁっ!あふっ!うやぁっ!入ってるっ!出てる!入って!出てっ!
────あぁぁぁ!キ、キアラン、キアランも、き、気持ち、いいのっ…かなっ?あひぃっ

「き、気持ちっ!ああぁ!あはぁっ、気持ちいいよぅ…奥まで、奥までズンッズンッて…」

思わず声を上げるル・ジェ

キアランからは「ハッハッ…フッ、ハッ」という荒い息使いしか聞こえないが、打ち込まれる熱いモノの硬さが興奮を物語っている
支えていた両手が崩れて、膝とキアランの両手だけで支えられるル・ジェの身体

「ル・ジェの膣内…いつもより熱いよ…ボク、がんばるから…いっぱい、気持ちよく…なってね」

──そ、そんなけなげなこと言わないでよぅ…

キュゥンと胸の奥が鳴る…その気持ちはそのまま膣内の締め付けに現れる…
急に締め付けがきつくなって、思わずイきそうになるキアラン

──き、気持ちいいけど、が、がんばって、も、もっと気持ちよくさせてあげないと…大好きな、ル・ジェのためにっ

一定のリズムで腰を力強く動かすキアラン
そのたびに規則正しくル・ジェの喘ぎ声が聞こえる…


──ひゃぁっ!ふやぁ!んやぁっ!ああっ!うやぁっ!あっ!あひっ!ああっ!

「イ、イっちゃう…き、気持ちいいよぉ…も、もぅ…もぅぅぅぅ!」

喘ぎ声とともに聞こえるル・ジェの声を合図に、一層腰の動きを速めるキアラン
リズムも一定ではなくて不規則になってくる

「な、なか…中に…膣内に……だしてぇぇぇぇ…も、もぅ…だめぇぇぇぇぇ」

「くぅぅぅぅ、ボ、ボクもっ…もぅ…」

二人とも限界が近いことをそれぞれ叫ぶ
キアランが腰を打ちつけた瞬間、打ち込まれた膣内に熱い塊が吐き出された

──ビュクッ!ピュッ!ッドビュッ…ビュッ…ドプッ!

「あっぁぁぁぁぁぁぁ!!!やぁぁぁ!はぁぁぁぁぁ、熱い…熱いのぉ…熱いのがぁぁ…いぃぃぃぃぃぃ!あーーーーーー!!」

同時に果てたキアランとル・ジェ

崩れ落ちるル・ジェと覆いかぶさるように倒れこむキアラン
暖かいキアランの身体と重さを感じながら、キアランのことがもっと好きになったル・ジェだった…




結局、ガーディーの話はデタラメで、アルフィタリアの露店でひんやりゼリーを買って帰るっていうひどいありさまだったけど…ね。








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