この道わが旅 夢幻工房入り口 -> 2次創作



ちんまいお姫様




──カチャ

「あら、オロチちゃん来てたの?」

コウの部屋にちょこんと正座して塩せんべいをほおばるオロチに声をかけるのは、コウのお母さん。
記憶を無くしたオロチにとっても、今は母親同然だ。

「オロチちゃん、まだ何も思い出さないの?」

「……ぅん……」

記憶を無くしていることをコウから聞いて、何も言わずに家に泊めてくれて以来、ずっとやさしくしてもらっている。
この人の前でだけは、素直になれる気がする……たぶん。

「そう…今日も遅いから泊まっていく?」

他の女の子たちの家に泊まりに行くには夜がだいぶ更けてしまった。
たまにはコウの家に泊まるのも…いいかな?

そう思うと、オロチは硬い表情のまま、コクンと頷いた。

「お風呂、沸かしてあるから。入ってね。あ、コウ。母さん、ちょっと子供会の用事で公民館に行ってくるから。先に寝てて」

そう言うと、階下に降りていく。


──コウのお母さんが居ない?
──それは、コウと二人っきりで夜を迎えるということ……?


ポッと頬が赤く染まる。
その妄想を打ち消そうと、コウのお母さんが用意してくれたタオルとパジャマを手に取る。

「?オロチ、足元ふらついてるぞ?大丈夫か?」

コウの声が聞こえるが、上の空で耳から抜けていってしまう。


──コウと二人っきり…コウと二人っきり…コウと…お、お風呂…オフロ…裸になって……


両手を頬に当てて「やーん♪」と小さく呟く。
心底嬉しそうなオロチの後姿に首をひねるコウだった。




──カラカラカラカラカラカラ……

サッシの戸を開けてお風呂場に入るオロチ。
割と広めのお風呂。何度も使わさせて貰っているが、今日は特別広く見える。

「……コウと二人っきりなんて……」

お風呂の中に反響するのに驚いて、ハッと口を塞ぐオロチ。
誰もいないはずだが、キョロキョロと周りを見渡して、ため息をひとつ。

いつものように蛇口をひねってシャワーを浴び始める。
温かいお湯が気持ちいい。白い肌がピンク色に染まっていく。
腕を伸ばしてお湯をかけながらお腹の辺りをさわさわと撫でる。

「ふぅ……」

──髪と身体を泡まみれにしつつ、隅々までキレイにしていく。

もしかしたら…って、私は何を考えているんだ。コ、コウとは、て、敵同士なんだぞ!
で、でも……コウの一言がなければ、私はもっと…惨めな……

そこまで考えて頭をブンブンと振る。

考えすぎだ。コウは私の命の恩人……面と向かってなんて恥ずかしくて言えないが。
やっぱり…私は…コウのことを……


──キュン……と胸の奥が締め付けられる。


泡にまみれた身体を擦る スポンジが止まる……そして、ゆっくりと胸の上に移動していく。
自分でもわかる、ぺったんこの胸。男の子は大きいほうが好きなんだろうけど……円を描くようにスポンジが胸の上を踊る。

「……はぁぁ…………」

大きくため息をつく。ちょっと触っただけなのに…もう、心臓はドキドキだ。
震える指で唇に触れる。ちょっと冷たい……スポンジを置いてシャワーを浴びる。
洗い流されていく白い泡。ボーッとした顔のまま、シャワーを止めて湯船につかる。

──ザバァァァ…………

湯船につかると、自分の肩を抱きしめる。体育座りでギュッと肩を抱きしめる……切ない……なんで、こんなに切ないの?
抱きしめる腕を緩めて、左胸にゆっくりと下ろす。
そして、下から持ち上げるように…円を描くように…刺激を開始する。

「…………あぁぁ……」

ちょっと乱暴に力を加えてみると、乳首が硬くなっているのがわかる。
もう一方の手を股間に下ろすと、スリットに沿って人差し指を上下に擦り始める。

目を閉じると、コウの顔が浮かぶ。

悪戯っぽく頬を寄せて、乱暴に胸を揉もうとする。
恥ずかしそうに「やさしくして…」と震える私の髪を撫でてくれて、ゆっくりとやさしく揉んでくれる。
もう一方の手は、股間のスリットを撫でてくれている。

「あぁ……コウ……」

思わず声が出て赤面する私のおでこにキスして、そのまま胸の先っぽにもキス。
コウの唇が触れた瞬間、うれしさに胸が熱くなる。

唇で甘く噛む様子を可愛らしく思って頭を撫でると、バツが悪そうな顔を向けるコウ。
笑いかける私の顔を見て、ニヤッと笑うと、耳元にフッと息を吹きかけてくる。
くすぐったい、恥ずかしい、そんな風に身をよじると、同じように頭を撫でられてしまう。

「……コウ……もっと、触って……お願い……」

哀願する私にキスすると、太ももを持つ手に力が入る。
おずおずと足を開いて、コウの手を導く……ペタペタと指がアソコを撫でる。
それだけで身体の奥底から、熱いものがあふれ出してくる……
恥ずかしくて足を閉じようとしても、コウの手に阻まれてどうすることもできない。

甘い声が出そうになるのを、グッと我慢しようと指を噛む。
その間中、ずっとアソコを触ってくれるコウ。
その様子に、たまらず声が出てしまう…そして、一度出てしまった声は、収まりがつかない。

「はぁぁ……コウ、コウぅ……気持ちいい…あぁ…私…幸せ…………」

その声を聞くと、ゆっくり自分のモノを出す……あれが…コウのおちんちん?
あぁ……それを…入れて…くれるの……?

コクンと頷くコウが両足を抱える。赤ちゃんのお尻を拭くようなような恥ずかしい体勢。
思わず目を閉じて身体を硬くしてしまう。
……熱い吐息を感じて目を開くと、目の前にコウの顔……チュッとキスされて、ニコッと笑われると、もう…安心して……

「コウ、お願い……私で気持ちよくなって……」

お願いすると、腰をグッと進めるコウ。自分の中に熱い何かが入ってくる感触。

「あぁぁぁぁぁぁ…………コウのが…はいってくる……よぅ……」

気持ちよさが倍増する。コウが入れるだけで気持ちよすぎて失神しそう。
そのままゆっくりと腰を動かし始める。出し入れされるたびに気持ちいいのが高まる。
コウが目を閉じて何かに耐えるような姿で私を気持ちよくしてくれている。
そんな、耐えなくていい……私は十分。コウが気持ちよくなって…お願い……

「い、いいんだよ。私に遠慮せずに…夜は長いんだから…何度でも、何度でも……はぁやぁん……んにゃんっ」

私の言葉を聴いて、何度も出し入れするコウ。
もう、もう……私は、私は……あぁぁぁぁ、私は、もう…………

「イッ、イク……ぅ……!」

ビクッビクッと身体を痙攣させてクタッとなる。
余韻に浸る…身体が温かい。ポカポカしている。


──目を開くと、そこは……湯船の中。


「あぁ……また…………」

コウの家のお風呂の中で、何度となく自分で自分を慰めてしまって……
いつもは湯船ではやらないのだが……なんだか、とても眠い。身体が言うことをきかない。

怖い…怖い……なんで?なんで?動いて、動いてよぅ……私、死んじゃう?死んじゃうの?

そんな……コウに、まだ、コウに私の気持ちを伝えていないのに!



──そのまま意識は闇の中に落ちていった……最後に目にした光景は夢か幻か、コウの顔……



「ぁぁぁ……コウ……大好き…………」



……………………



「……オ…………ロ……チ!…………オロ……チ!……おぃ!……オロチ!オロチッ!」

コウの声が遠くで聞こえる。
あれ?私……ん?私……ボーッとする感覚…なんかちょっと気持ち悪い。

確かコウとエッチして…ん?コウとエッチした?…え?お風呂で?
混乱する記憶をまとめようと必死に考えをめぐらすが、そのたびに自分を呼ぶ声が耳障りに響く。

「オロチッ!」

「ぅるさぁ……」

いつものように声を出そうとしたが、まったくでない。ひどく病弱そうな声。
…私の声?なんで私が?

「よ、よかったぁ……無事だったんだな……」

ホッとしたコウの顔が目の前に映る。
目を大きく見開いて起きようとするが、力が入らずに布団に倒れこむ。

「……ぁ……ゎ…ゎ……私…………」

何か言おうとする私を察して…でもなぜか頬を赤らめて…コウがやさしく語りかけてくれる。

「オロチ。風呂で倒れてたんだぞ、ホント。いつもよりも遅いから見に行ったんだけど、まさか風呂で気絶してるなんて」

そう言って、バツが悪そうに笑うコウ。
お風呂で倒れた?私が?そして、それを助けた?誰が?コウが……コ、コウが……コウがッ!?

ガバッと起き上がると、ふらふらとして倒れこみそうになる。
そんな私の背中に手を添えて抱きとめてくれるコウ。

「お、おぃおぃ!無理するなよ。たぶん風呂でのぼせたんだと思うけど」

と、手に持ったコップを差し出してくれる。
どうやら水が入っているみたいだ。ありがたい、喉がすごく渇いていたんだ。

コクコクと飲んで「ふぅ…」と息をつく。
少し気分が悪いが、もう大丈夫だと思う……しかし、なんで……と、そこまで考えて真っ赤になる。

──わ、私……自分でしちゃって……そのまま……

先ほどの湯船での行為を思い出したのか赤面してうつむくオロチ。
だが、そこにはピンク色に上気した素肌が……

……コウを見ると、コウも真っ赤になって顔をそらしてしまう。


私は湯船で倒れているところを助けられた。気絶している私を運んでくれたのはコウだ。
気絶した人間を運ぶためには抱きかかえるしかない。そして気絶した人間が服を着れる訳がない。


結論。私は裸でコウに抱きかかえられて、隅々までタオルで拭かれて、裸のまま布団に乗せられた……


「……ばっ!バカッ!バカッ!み、見るな!見るなぁッ!」

「み、見てない!見てない!見てない!」


必死になって否定するコウ。
だが、チラチラとコッチを見ている……と、いうか、もう全部見せてしまっているんだよな……

「ゆっ!許さんっ!……元はといえば、のぼせたのもコウ、貴様のせいだっ!」

「ぃっ!いいっ?」

そこまで言ったところで、背中の腕に体重をかける。
突然重くなったオロチの身体に驚いてこちらを向くコウ。

──チャンス!

腕をグッと伸ばし、コウの首をぎゅっと抱きしめる。
コウに私の胸が当たっている……その様子に驚いて声が出ないコウ。
そのまま耳元で囁く。

「お前のせいだ。……のぼせてしまったのも、こんな気持ちになるのも……全部、全部…………」

腕に力を込めると、コウの抵抗も止まる。
そして、背中に回された腕に、もう片方の腕も重ねられて……二人で抱き合う格好になる。

首筋に唇を押さえつけて思いっきり吸う。
その場所に赤いキスマークが残る。

「……これは罰だ。そのまま明日は学校に行くがいい」

首筋につけられたキスマークに驚きながらも何もいえないコウ。
震える手は、オロチの背中から離れようとする……どうしていいかわからないといった雰囲気だ。

「ど、どうした?も、もっと抱きしめても…い、いいのだぞ?」

震える声で命令すると、また腕に力がこもる。
コウが温かい……このまま……このまま……
お腹の奥のほうが熱くなる。もう、止められない……夢にまで見た瞬間……

「特別に私の胸を触ってもいいぞ…」

耳元で呟くと、首後ろに回していた腕を開放する。
胸をさらけ出すと、驚いた表情のままこちらを見つめているコウ。

……コウ、お願い……触って……私の胸を……お願いっ!

「……三度目は言わないぞ。私の胸を触れ、コウ……命令だ。」


心とは裏腹に命令する。コウに甘えてしまうのは簡単だけど、弱みを見せるわけにはいかない。
震えるコウの手が胸に触れる。……温かい指が胸を……

「っ!……だ、誰が力を込めていいと言った!もっと風船を扱うようにやさしくしろ!」

そんなに力を込められたわけではない。だけど、コウの愛撫を感じたくて。もっと、ゆっくり感じたくて命令する。
そんな命令にも、コクンと頷いてやさしく揉み始めるコウ。
両手で下から持ち上げるようにやさしくマッサージするかのように揉んでくれる。

「そ、そうだ……え、円を描くように……まるく、まるく……」

私の言うとおり、手を動かしてくれるコウ……本当は命令なんてしたくないけど……もっとコウが思うように愛撫して欲しいけど……
素直になれない…バカな私。

と、胸の先っぽが硬くなる。

口に含んで欲しい。舐めて欲しい。コウに甘く噛まれたい!
だけど、コウは相変わらず胸を揉むだけ……もう、じれったい……

おねだりしたいけど、恥ずかしくて…そんなコトできないっ……
お願い、気づいて、気づいて…気づいて欲しいの……

「コ、コウ……ふ、普通はキスするものだぞ?」

遠まわしに言ってみるが……頬に手を当てられて目を閉じたコウが近づいてくる。
あぁっ!唇じゃなくて乳首にぃっ!……でも、唇にも欲しいっ!

そう考える間にコウの唇が重なって……すぐに離れる。


──そ、それだけ?それだけ?!キスはそれだけっ?!


思わずもう一度首後ろに腕を回して唇を重ねる。
グッと力を入れて唇を合わせると、舌を出してコウの唇をノックする。
驚いたコウが口を半開きにすると同時に、口内に舌を差し入れる。

ぺろぺろと舌を動かすと、コウの舌が近づいてくる。
絡めて…唾液を交換して…ゆっくりと唇を離すと、透明な糸のように唾液が二人の唇の間に橋を作る。

「ど、どうだ?これが、本当のキスだ……」

思いっきり心臓はバクバクだが、震える声でコウに言い放つ。
半開きのままで放心状態のコウがコクンと頷く。


「オ、オロチ……あの…そ、その……こ、こんなこと言うの、その……」

コウが口を開いて、何か言いたげに言葉を繋げる。


──コ、コウ……もしかして……イ、イヤだったの……?


自分の今までの行為が頭の中を駆け巡る。
助けてくれたコウに怒りをぶつけて、無理やり胸を触らせて、強引にキスして……
全部、全部……コウのコトなんか考えずに自分の心を満たすためだけに……私……

「……ぅ……うっ…………っ、ぅっ…ひっっ、ひっく…………」

涙が溢れてくる。私ってこんなにひどい子だったんだ。
コウのことが好きでたまらないのに、つんけんして……高飛車で……
失って初めて気づく……コウのことが本当に……

「っ!い、イヤだったんだろ?イヤだったんなら、も、もっと、っ、っくっ……ひっく……もっとはやく言ってくれてぁ…ぁぁぁ…………」

涙が止まらない。言葉が声にならない。
もう、もう……おしまい……コウに嫌われちゃったら……私……私……



「?!オ、オロチッ!」



ぎゅっと抱きしめられる。力いっぱい。
まばたきするとコウの肩越しに部屋の壁。コウの唇から漏れる息が耳にかかる。
コウの手が背中をさすってくれている。コウの胸板が私の胸に当たっている。
コウが…コウ……

「う、うそ……わ、私……うそ……私のこときらいに」

「バカッ!嫌いになんかなるかよ!」


また、抱きしめる力が強くなる。「うそ…うそ……」呟くしかない私。


「オロチのこと、好きだ。大好きだ。一番オロチが好きだ!」


両手で頬を押さえられて、強引にキス。
舌をねじ込まれてベロベロ舐められる。
さっき、私がやった以上にエッチなキス。

──ちゅっ……ちゅぅ……ぅ、ちゅっ…んっ、はむっ、んふっ……ちゅ、んっ、んふぅ……

息苦しくても、唇を離したくない。
でも、どうしようもなくなって唇を離すと、二人とも肩で息をする。

「ぷはぁっ……はぁっ……はぁっ……はぁっ、はぁっ、はぁっ……コ、コウ……」

「オロチみたいにうまく出来ないけど…俺、がんばるからさ」


──コ、コウぅ…………


そのまま布団に押し倒される。
コウの手が、頬から首、胸、おへそ…そして……アソコ。

「あっ、やぁん……そ、ソコはぁ…………」

お風呂での愛撫とさっきのキスで じんわり濡れるアソコを触られて、思わず声を出してしまう。
言って初めて、自分が甘い声を出してしまったことに気づく。
目を丸くして見つめるコウ。心底驚いているようだ。

「オロチ……今の声、すっげぇかわいかった」

そう言いながら、手のひらでアソコをぐにぐにと触ってくる。
全然刺激は足りないけど、コウが触ってくれていると思うと……熱い気持ちが胸の奥に渦巻く。

──もう……私……おかしくなっちゃぅ……

「やぁんっ、っはぁん……そ、そんなことぅ……なぁんっ、なぁいぃ……わ、私、私ぃ……」

甘い声を上げながら、コウの手の上を自分の手で押さえつける。
そして、コウの手を激しく擦りつけようとする……

「オロチ……とってもエッチ……それに、いつもと違う…なんか」

オロチの様子が、いつものお高くとまった感じのそれから、子猫のような愛らしい姿に変わっている。
いつものオロチからは想像できない変わり様……その変化がかわいくてしょうがない。
もっと、もっと、もっとオロチをかわいくさせたい……

指も使って、ぐにぐにと触り始める。
でも、爪が引っかかって「ぃっ…」と痛みの混じった声を上げる。

「ご、ごめん……オロチがかわいくて……ど、どうしよう……」

切なそうにこちらを見つめるオロチ。触ってあげたいけど、また爪で引っかいたら……そうだ!

「気持ち悪かったら、蹴っていいから。オロチ、もっとかわいくなって……」

微笑んでそういうと、アソコにコウの唇が触れる。
ちゅぅっという水音とともに、舌が這い回るのを感じて、声が我慢できなくなる。
激しく動けなかった指と違って、舌は激しくオロチを刺激する。

「ぁっっ!やぁんっ!そ、そんなぁ、そん、そんなコト……やめてぇ…気持ちよすぎて……」

やめて…と言いながらも、コウの頭をしっかりと押さえて離れないようにして悶え続ける。
舌が動くたびに、無意識に太ももで頭を押さえつけて、ハッと気がついて足を緩める。
それを繰り返すうちに、少しずつ足から力が抜けて、布団に投げ出される。

大の字になるかのように布団で足を広げて愛撫を受けるオロチ。
唇からは、ハァハァという息遣いしか聞こえない。

──コウが……コウが……私のを舐めてくれて……あぁぁぁぁぁ……

想像していた以上の行為にどんどん気持ちが高ぶっていく。
もう、これ以上は……私に……私に入れて欲しい……

「コ、コウ……も、もう、しっ、したいのぉ……させて、お願い、コウの入れて…………」

甘い声を出しておねだりするオロチ。
唇を上げて、手でぬぐうコウ。……私、あんなに濡れて……

真っ赤になりながら、両手を広げてコウを抱きしめようとするオロチ。
コクンと頷いて、自分のモノに手を添えながらヒクヒクと動くオロチの秘所に近づける。


──くちゅっ…………


濡れた秘所に突き刺さり始めるコウのモノ…………いっ、痛いけど、我慢できない痛さじゃ……

「コ、コウぅ……もっと、もっと……私、痛くても我慢するからぁ……」

ズブズブと挿入されていくコウのモノ。
めくれ上がる桜色の秘肉だが、不思議と血はほとんど出ない……
それとともに、熱い膣内に圧迫されるコウ。

「…ぅっ……くっ……すっげぇ気持ちいい……ぎゅーって握られてるみたいで……」

腰同士がくっついて、完全に挿入されているのがお互いにわかる。
ちょっと涙目のオロチの髪を撫でながらおでこにキスをする。

…初めてでうまく動かないながらも腰を動かし始めるコウ。

膣内から引き抜かれるコウのモノ……
あまり良く見えないが、コウが目を閉じて何かに耐えるような顔をして動かすたびに心の中が熱くなる。
自然と膣内に力が入って、コウのものを締め付けてしまう。

何度目かの挿入……腰が打ち付けられた瞬間に、もう我慢できなくなってコウを抱きしめるオロチ。
腰だけ動かすなんて器用なことがすぐに出来るわけもなく、コウは抱きしめられるまま動きを止める。

「…はぁっ……はぁっ……はぁっ、はぁっ……オ、オロチ……」

「コ、コウ……コウぅぅ……」


唇を重ねる二人……その瞬間、びゅくっと精液が飛び出す。
先走りに似た感じで、少し出してしまったことでコウの中に罪悪感が芽生える……

「な、中で少し……」

「……赤ちゃんできるのは、早いから……コウ、私に……その……」


真っ赤になるオロチを見て、モノを引き抜くと手を添えて擦り始めるコウ。
そんなコウの手に自分の手も添えて、一緒に擦り始めるオロチ。

もう、発射する寸前だったモノに刺激が加えられ、コウの声が漏れる。

「ぅわっ…も、もう、で、でるっ!でるっ……でるっ!」

気にせずオロチは両手で擦り続ける。
目の前にコウのおちんちんが……テラテラ濡れて、べとべとになって、どくどくと溢れ出して……

「あぁ!コウ、コウっ!出して、出してっ!私にかけてっ……」


──ドブッ!どぷっ!ドクッ、ドクッ!どくっ…………


オロチの顔にコウの熱い精液が飛び散る。
緑の髪にも紫のバンダナにも桜色に染まった頬にも。

「あ……あつぃ……あ、あはは……コウの…コウの……」

うっとりと顔にこびりつく精液を指ですくうと、ちょっと口に含んで、顔をしかめて吐き出す。


「ケホッ!ケホッ、に、苦っ…………え、えへへ……の、飲んであげられなくて……そ、その…座ってくれる?」


コウを座らせると、ティッシュを手にとって丁寧にコウのモノを拭き始める。
ベトベトしたモノを丁寧に拭き取りながら観察する。

そうか、こんな風になってたんだ…コレが私の中に……

拭き終わって自分のアソコを拭こうと足を広げると、コウの手が静止する。
と、ティッシュを奪われて、コウが手を当てる……

「っ!コ、コウっ!」

「オロチの…拭いてやるよ、な。」

ニカッと笑って拭き始める。
気持ちいいのを押さえるのに必死で、気がつけばハァハァと息が上がったまま足を開いてコウを切なげに見つめていた。

「オロチ……ま、まだしたいのか?」

コウの声で現実に戻ってくる。
ニヤニヤと笑うコウが手に持つティッシュは、ぐっしょり濡れていた。

「バッ!バカッ!そ、そんな風なことは……」

だけど…あぁ!だけどっ……
コウの言葉に逆らえず、唇を重ねるオロチ……




──結局、3回目が終わってから……二人でお布団に入って眠ろうとする。


「オロチ…あの、こんなこと言うの、どうかと思うんだけど……」

「な、なんだ!何か言いたいことがあるのか?」

コウの顔をまともに見れないオロチ。
そんなオロチにコウは一冊の本を差し出した。……性教育の本?

──近年女性は幼小の頃から男性と同様に活発に活動し、自転車に乗ったり、
──脚を大きく開く運動や激しいダンスをしたり、生理用のタンポンを挿入する時などに
──徐々に処女膜の穴が広がっているようです。

……な、なんだ?

「い、いや…だから、オロチ……血がほとんど出なくて…その、中で……
 で、思ったのが、オロチってもともとスポーツとかしてたんじゃないのか?って」

真っ赤になってしどろもどろに説明するコウ。
あっけに取られるオロチだが、許可書を丸めて「ポコンッ!」とコウの頭を叩く。

「いてっ!?」

「いっ!いてっ!?じゃないっ!な、なんだっ!そ、そんなどうでもいいコトいきなり言うんじゃない!」

ポコポコとコウを叩くオロチだが、手をグッと握られ動きを止める。
目の前に痛そうにしながら苦笑いを浮かべて見つめるコウ。

「ほ、ほら。体育が得意な行方不明の女の子とか探したら…もしかしたら、オロチの記憶がもどるかもしれないじゃん!」

にっこりと笑うと唖然とするオロチをいきなり抱きしめる。
温かいコウの体温が伝わってきて…怒りがどんどん薄れていく。

「な、オロチ。がんばろうぜ!」

明るいコウの声に少し涙ぐむオロチだった。








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